共働き×子育ての我が家が、「時短家電」を期待して7万円弱で導入したのが、象印のオーブンレンジEVERINO(ES-LA30)です。ウリはツインエンジン——2品を同時に温められる機能です。
結論から正直に言うと、「一気に仕上がる」便利さは本物ですが、期待していた“時短(=速さ)”は限定的で、温めムラなどのクセもあり、使う人を選ぶというのが我が家の本音です。この記事では、良い点も気になる点も忖度なしでレビューします(価格・仕様は2026年5月時点/購入時のものです)。
象印 EVERINO(ES-LA30)とは|ウリは「ツインエンジン」
EVERINOの最大の特徴がツインエンジン。たとえば「ご飯+味噌汁」「味噌汁+おかず」のように、2品を同時に温められると謳われています。実際にこれは本当で、食事のタイミングに合わせて複数のお皿が一度に温まります。価格は購入当時で7万円弱と、レンジとしては高価格帯でした。
【良かった点】“一気に仕上がる”のは確かに便利
1品ずつ温めていくと、後の物を温めている間に、先に温めた物がどんどん冷めていく——この“あるある”を解消できるのは、ツインエンジンの確かなメリットです。食事の品が同時に温かい状態でテーブルに出せるのは、地味にうれしいポイントでした。
もう一つ、子育て家庭として良かったのが温度を5度刻みで細かく設定できること。離乳食を温めるとき、我が家では45度に設定しておくと、その後あれこれしているうちに子どもに出す頃ちょうど良い温度になっていて、重宝しています。
【正直イマイチ】期待した“時短”は限定的だった
ここが一番お伝えしたい本音です。「2品同時」=「速い」ではありませんでした。体感では、1品ずつ温めた時間を足し合わせたのと同じくらいの時間がかかっている印象です。「同時に仕上がる(=冷めない)」便利さはあっても、「調理時間そのものが大きく短くなる」わけではない、というのが正直なところ。“時短=速さ”を強く期待すると、肩透かしを感じるかもしれません。
【要注意】使ってわかった4つのクセ
① 温めムラがある(混ぜれば均一にはなる)
離乳食でも多少の温めムラを感じます。とはいえかき混ぜれば均一になるので致命的ではありません。ただ「他機種と比べて決定的にムラが少ない」かと問われると、正直に言って全肯定はしづらい、という体感です。
② 冷凍ご飯の解凍が難しい(“低”でマシになった)
標準的に解凍すると、熱くなりすぎる上に、ご飯が硬くなってしまうことがありました。我が家での対処法は、解凍の出力を「低・中・高」のうち「低」にすること。これだと硬くなりにくく、かなりマシになりました。冷凍ご飯をよく使う方は、まず「低」から試すのがおすすめです。
③ 庫内が水蒸気でビショビショになりやすい
スチームモードを使っていなくても、料理から出る蒸気で庫内がかなり濡れます。衛生面でも気になるので、こまめに拭く必要がありました。対策としては、ラップやフタで食品からの蒸気をある程度抑える、加熱後に扉を少し開けて蒸気を逃がす、などが考えられます(我が家でも試行中です)。
④ 揚げ物の温め直し(サクレジ)は時間がかかる割に…
揚げ物の温め直し機能(サクレジ)は、昔のレンジの「500Wで2分」くらいの感覚でいると、体感でその倍ほどの時間がかかります。その割に、感動するほどのサクサク食感にはならない、というのが我が家の実感。サクサクを最優先するなら、レンジ機能よりグリルやトースターの方が向く場面もありそうです。
【設置注意】本体は約25kg — 設置は2人がかりが安心
意外と見落としがちですが、本体は約25kgとかなり重いです。キッチンボードの所定の位置まで持ち上げるのが大変でした。設置場所の高さや搬入経路は、購入前に確認しておくことをおすすめします(1人での設置はけっこう大変です)。
7万円の価値はある?向く人・向かない人
我が家の実感をもとに、向き不向きを整理します。
| 向いている人 | 向かない人 |
|---|---|
| 複数の品を「同時に温かく」食卓に出したい | とにかく「速さ=時短」を最優先したい |
| 離乳食など細かい温度設定を活用したい | シンプル操作・お手入れの手軽さ重視 |
| 価格より“一気に仕上がる”利便性を取りたい | コスパを最優先したい |
正直な総括としては、良さは確かにあるけれど、価格を考えると「使いこなせる人を選ぶ」一台。クセを理解して付き合えるなら、頼れる相棒になります。
我が家の他の時短家電(食洗機・ドラム式・ロボット掃除機)
EVERINOは“使う人を選ぶ”一台でしたが、時短効果をはっきり実感できた家電もあります。賃貸に分岐水栓式で導入した食洗機、干す手間が消えたドラム式洗濯機、そして妻が独身時代から愛用しているロボット掃除機(Anker)。家電による時短の全体像は、こちらのガイドにまとめています。
まとめ:ツインエンジンは便利。でも“速さ”を期待しすぎない
象印 EVERINO(ES-LA30)の「2品同時で一気に仕上がる」価値は本物です。一方で、“時短=速さ”を期待すると物足りなく感じる場面があり、温めムラ・解凍・庫内の蒸気・サクレジなど、付き合い方を覚える必要のあるクセもありました。クセを理解したうえで「同時に温かく出せる」便利さに価値を感じられる人には、十分におすすめできる一台です。
よくある質問(2026年5月時点)
Q. EVERINOは本当に時短になる?
「2品が同時に温かく仕上がる(冷めない)」便利さはありますが、体感では調理時間そのものが大きく短くなるわけではありませんでした。“速さ”より“同時に仕上がる利便性”の家電だと捉えるのがおすすめです。
Q. 冷凍ご飯がうまく解凍できません
標準だと熱くなりすぎてご飯が硬くなることがありました。我が家では解凍の出力を「低」にすると硬くなりにくく、改善しました。まず「低」から試してみてください。
Q. 庫内が濡れるのは故障?
故障ではなく、料理から出る蒸気によるものと考えられます。スチーム未使用でも濡れるため、こまめに拭くと衛生的に保てます。
Q. 設置で気をつけることは?
本体が約25kgと重いため、所定の位置への設置は2人がかりが安心です。設置場所の高さ・耐荷重・搬入経路を事前にご確認ください。